ゆる~く幸福な生き方

「損」を恐れる心が、幸せを遠ざけるとき

「損」を恐れる心が、幸せを遠ざけるとき

私たちは誰しも「損をしたくない」と思います。
買ったばかりのスマホを落として壊したり、友人に貸したお金が返ってこなかったりすると、「なんで自分だけが」と悲しくなりますよね。

けれど、心理学ではこの「損をしたくない」という気持ちこそ、人間の行動を大きく左右する要因だとされています。
ノーベル賞学者ダニエル・カーネマンの「プロスペクト理論」によると、人は「得をする喜び」よりも「損をする痛み」の方を約2倍強く感じるそうです。
つまり、私たちは得を求めて行動するよりも損を避けるために止まることの方が多いのです。

「損得」で生きると心が疲れていく

たとえば、友達と食事をするときに「自分の方が多く払うかも」と考えすぎると、せっかくの楽しい時間も台無しになります。
また、「この勉強が将来ムダになったらどうしよう」と悩みすぎると、挑戦する前からやる気を失ってしまいます。

これは心理学でいう「損失回避バイアス」。
私たちは失うことを恐れるあまり、本当は成長のチャンスまで見逃してしまうのです。
このメカニズムは、SNS時代の「炎上を恐れて発言しない」や「他人の目を気にして行動できない」という現象にもつながっています。

でも、考え方を少し変えるだけで世界は明るくなります。
「損をした=自分が他人を助けた」と捉えてみるのです。

「損」はただのエネルギーの移動

たとえば、電車で席を譲ったとき。
あなたは一時的に「立つ」というをしますが、そのおかげで年配の方が笑顔になります。
その瞬間、あなたのエネルギーは「善意」として世の中に流れているのです。

社会学者のマルセル・モースは『贈与論』の中で「人は与えることで社会をつなぐ」と言いました。
損とは、実はつながりを生む力なのです。
一見マイナスに見えることも、視点を変えれば「誰かの幸福に貢献している行為」なのです。

が未来の幸運を運んでくる

最近のSNSでもこんな話題がありました。
ある女性が、知らない観光客に写真を撮ってあげたところ、その人が有名なカメラマンで、後日「撮ってくれたお礼に」と無料で家族写真を撮影してくれたのだとか。
まさに「善意がめぐる」実例です。

また、行動経済学では「利他的行動を取る人ほど幸福度が高い」という研究結果もあります。
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のリズ・ダン教授(2008年)の実験では、「自分のためにお金を使う」より「他人のために使う」方が幸福度が上がることが証明されています。
損をしているようで、実は得をしているのです。

「損して得とれ」は、古代の知恵でもある

哲学者ソクラテスは「自分のためだけに生きる人は、最も貧しい」と説きました。
一方で、「他者のために生きる人は、最も豊かである」とも言っています。
この言葉はまさに「損して得とれ」の精神です。
短期的に見ればマイナスでも、長期的に見ればそのが信頼や愛、チャンスを呼び寄せるのです。

まとめ:「損を恐れず、流れに与える」

お金や時間、労力はエネルギーのようなもの。
一見、減ったように見えても、必ずどこかで形を変えて戻ってきます。
だからこそ、「損を恐れず、流れに与える」ことが大切です。

心の余裕は「自分だけの利益」ではなく「誰かの幸せ」を願うときに生まれます。
損を恐れずに動ける人こそ、結果的に最も豊かになるのです。

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  • この記事を書いた人

上昇亭徳人(管理者)

職場に馴染めない、パワハラ遭遇→うつ病 、左遷、頑張っているのに低評価→うつ再発、そして退職勧奨を受け退職。サラリーマンであれば絶対体験したくないことをほぼコンプリートさせていただきました。それでも独りひっそりビジネスで再起を図っています。

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