ゆる~く幸福な生き方

「やる」と決めても続かないのは、意志ではなく“脳”の仕組みのせい

「やる」と決めても続かないのは、意志ではなく“脳”の仕組みのせい

「読もうと思って買った本が、ずっと本棚に眠っている」
「ジムに行こうと思って登録画面まで開いたのに、結局やめた」

──こんな経験、誰にでもありますよね。

でも安心してください。
あなたが「怠け者」だからでも、「意志が弱い」からでもありません。
それは、脳の自然な防衛反応なのです。

脳は変化より現状維持を選ぶ生き物

心理学ではこれを「ホメオスタシス(恒常性)」と呼びます。
たとえば体温が一定に保たれるように、心や行動も「慣れた状態を保つ」力が働くのです。

行動経済学者リチャード・セイラーが提唱した「ナッジ理論」も同じ現象を説明しています。
人は面倒な選択を避け、つい今のままを選ぶ傾向がある。
だから「いつかやろう」と思ったことは、放っておくと高確率で明日に送られていきます。

X(旧Twitter)でもよく見かけますね。
「ジムに申し込むより、まず筋トレ動画を見て満足してしまった」
──これも、典型的なホメオスタシスの罠です。

「やらない自分」が潜在意識に定着する

人間の脳は繰り返しに弱い生き物です。
「やらない日」が続くと、その状態が潜在意識に当たり前として刻まれます。

たとえば『スタンフォードの自分を変える教室』(ケリー・マクゴニガル著)では、
行動を先送りする人ほど自分への信頼感が下がり、
さらに行動が遅れるという負のループに陥ると指摘しています。

つまり、行動できないのは怠けではなく、
「やらない自分」を脳が守ろうとしているのです。

「いつかやる」ではなく「○月○日にやる」

ではどうすれば、この脳のクセを乗り越えられるのでしょう?
答えはシンプル。

「やると決めたら、いつやるかをカレンダーに書く」こと。

31日の夜9時に30分だけ本を読む」
225日の昼までにジムを申し込む」

──このように、日付と時間を具体的に設定することが大事です。

社会心理学者エドウィン・ロックの目標設定理論によれば、
「具体的な目標を持つ人ほど実行率が高い」とされています。
抽象的な「そのうち」は、脳にとって存在しないのと同じです。

「締め切り」が脳を動かす

人間は「締め切り」に追われると、自然と行動します。
夏休みの宿題を最終日に一気にやった──そんな経験はありませんか?

これは脳が期限という刺激を受けたことで、
やる気をつかさどるドーパミンが放出された状態です。

実は、「○月○日にやる」と決めるのは、
このドーパミン・スイッチを自分で押す行為でもあります。
だから、やる気が湧くのを待つ必要はありません。
決めることが、やる気のトリガーになるのです。

「意志」ではなく「設計」で動く

行動科学者BJフォッグの研究でも、
「人はモチベーションより環境設計で動く」とされています。

たとえば、
・本を机の上に置いておく
・運動着を寝る前に出しておく
──これだけで行動率が23倍上がるそうです。

つまり、あなたに必要なのは根性ではなく、
脳のしくみに沿った仕組みづくりです。

まとめ:明日ではなく、のあなたを信じよう

結局のところ、「やらない自分」も「行動する自分」も、
どちらもあなたの中にいます。

そして、そのどちらを育てるかは、
今日の小さな一歩にかかっています。

たとえ5分でも、1ページでも構いません。
「今」動いたあなたの脳は確実に書き換わっていきます。

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  • この記事を書いた人

上昇亭徳人(管理者)

職場に馴染めない、パワハラ遭遇→うつ病 、左遷、頑張っているのに低評価→うつ再発、そして退職勧奨を受け退職。サラリーマンであれば絶対体験したくないことをほぼコンプリートさせていただきました。それでも独りひっそりビジネスで再起を図っています。

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