ゆる~く幸福な生き方

人は「追い込まれた時」に本当の力を思い出す

人は「追い込まれた時」に本当の力を思い出す

私たちは普段、
「自分にはムリだ」
「才能がない」
「どうせできない」
そんな言葉を、知らず知らずのうちに心に貼りつけて生きています。

でも、これは事実というより
思い込みであることが多いのです。

心理学ではこれを
「自己効力感(じここうりょくかん)」と呼びます。
簡単に言えば、
「自分にはできると思える感覚」のこと。

この感覚は、生まれつき決まっているものではありません。
状況によって、簡単に変わるのです。

人は必要に迫られると、勝手に学び始める

行動経済学の世界では、
人は「余裕がある時」より
「必要に迫られた時」のほうが
行動を起こしやすいことが知られています。

たとえば、
・締切前日のテスト勉強
・退職が決まってからの転職活動
・生活費が足りなくなってからの副業探し

不思議なほど、
その瞬間から脳はフル回転します。

これは脳が
「生き残るために必要だ」と判断した時、
自動的にスイッチが入るからです。

SNSでもよく見かけませんか?

「会社を辞めたら、
必死で勉強して
いつの間にかスキルが身についていた」

こうした投稿は、
決して特別な人の話ではありません。

環境が人をつくり、能力を目覚めさせる

哲学者サルトルは
「人は環境によって規定される」と語りました。

難しく聞こえますが、
意味はとてもシンプルです。

人は、置かれた場所で変わる。

英語も同じです。
日本で机に向かっているだけでは
なかなか話せるようになりません。

でも、海外で
「話せないと生活できない」
そんな状況に放り込まれると、
人は驚くほど吸収します。

文法が完璧じゃなくても、
単語が少なくても、
とにかく伝えようとする。

それが結果的に、
一番早い成長につながります。

「できない」の正体は、経験不足なだけ

社会学の視点で見ると、
私たちは長いあいだ
「失敗しないこと」が正しい
と教えられてきました。

だから、
・失敗しそうなこと
・慣れていないこと
・評価されそうなこと
を、無意識に避けます。

でも実は、
「できない」の多くは
能力不足ではなく、経験不足です。

経験していないだけなのに、
自分にレッテルを貼ってしまう。

これは、とてももったいない。

新しい自分は「やってみた先」にしかいない

やる前から
「どうせムリ」と決めるのは、
まだ見たことのない自分を
否定しているのと同じです。

必要に迫られた時、
人は想像以上の力を出します。

それは才能ではなく、
人間に最初から備わっている力です。

今、苦しい人ほど、
まだ使っていない力が眠っています。

安心しすぎる場所から一歩出た時、
その力は静かに目を覚まします。

だから、完璧じゃなくていい。
自信がなくてもいい。

まずは、小さくやってみること。

その一歩が、
「自分には何もない」という思い込みを
そっと壊してくれます。

あなたは、
思っているより、ずっと大丈夫です。

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  • この記事を書いた人

上昇亭のりんこ(管理者)

職場に馴染めない、パワハラ遭遇→うつ病 、左遷、頑張っているのに低評価→うつ再発、そして退職勧奨を受け退職。サラリーマンであれば絶対体験したくないことをほぼコンプリートさせていただきました。それでも独りひっそりビジネスで再起を図っています。

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