あなたの職場や身近な人に、
いつも眉間にしわを寄せている人はいませんか?
話しかける前から
「今、機嫌悪そうだな…」
そんな空気をまとっている人です。
正直、近づきたいとは思いませんよね。
これは性格の善し悪しではなく、人間の脳の仕組みとしてごく自然な反応です。
心理学では、人は無意識のうちに
「安心できそうな人」「危険そうな人」を
表情や雰囲気から瞬時に判断すると言われています。
これは原始時代から続く、生き残るための本能です。
つまり、表情は名刺より先に相手に届く情報なのです。
表情は「心の結果」であり「心への指令」でもある
よく勘違いされがちですが、
表情は「心の中身がにじみ出た結果」だけではありません。
実は逆もあります。
行動経済学や脳科学の分野では、
表情や姿勢が感情や思考に影響を与えることが分かっています。
たとえば、
口角を少し上げるだけで、脳は
「今は安全」「少し余裕がある」と判断し、
ストレスホルモンの分泌を抑えると言われています。
SNSでも
「笑顔を作るだけで気分が後からついてきた」
という体験談は珍しくありません。
これはスピリチュアルな話というより、
脳の取扱説明書のようなものです。

眉間にしわ=ずっと非常ベルが鳴っている状態
眉間にしわを寄せる癖がある人は、
無意識のうちに「警戒モード」で生きています。
脳は
「余裕がない=今は守りに入るべき」
と判断し、
・新しい挑戦を避ける
・人の好意を疑う
・チャンスよりリスクばかり見る
こうした思考に傾きやすくなります。
これでは、
「人生を変えたい」と思っても
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態です。

穏やかな顔は、才能や美形とは無関係
ここで大事なのは、
イケメン・美人の話ではないということ。
大切なのは
安心感・余白・余裕です。
哲学者スピノザは
「人は喜びの中でこそ力を増す」
と考えました。
力むほど、眉間は固まり、
力を抜くほど、人は本来の力を発揮します。
これは人生でも同じです。
今日からできる、いちばん簡単な実践
難しいことは不要です。
・鏡の前で口角を少し上げる
・「まあ、何とかなるか」と一言つぶやく
・深く息を吐くことを意識する
呼吸は特に効果的です。
ゆっくり鼻から息を吸い、
お腹をふくらませ、
少し止めて、
長めに吐く。
これだけで、
脳と体は「もう戦闘態勢じゃなくていい」と理解します。

最後にひとつだけ
世の中がおかしいと感じる感性は、
あなたが鈍感じゃない証拠です。
でも、
ずっと眉間にしわを寄せたままでは、
その大切な感性が自分自身を苦しめてしまいます。
穏やかな顔は、
降参ではなく準備完了のサイン。
あなたが本来の力を取り戻すための、
静かなスイッチなのです。
今日、少しだけ
そのスイッチを入れてみませんか。