ゆる~く幸福な生き方

選択肢が多いがゆえに心が疲れてしまってませんか?

選択肢が多いがゆえに心が疲れてしまってませんか?

新入社員の頃を思い出してください。
上司、先輩、同僚、家族、友人……
本当にたくさんの人から、いろいろな助言をもらったはずです。

「自分で考えて動け」
「まずは言われた通りにやれ」

どちらも正しそうなのに、真逆のことを言われる。
こんな状況が続くと、人はだんだん混乱していきます。

これは心理学で**「ダブルバインド(二重拘束)」**と呼ばれる状態です。
どちらを選んでも怒られる、責められる。
人の心がすり減ってしまう典型的なパターンです。

たとえば職場でよくあるのが、
「自由に意見を言っていいよ」と言われたのに、
空気を読まずに発言すると評価が下がるケース。

SNSでも同じです。
「自分らしく生きよう」という投稿の隣で、
「空気が読めない人は嫌われる」という声が流れてくる。

どれを信じればいいのか、わからなくなって当然です。

なぜ、こんなにも迷ってしまうのか?

行動経済学では、人は**「正解が多すぎると、決断できなくなる」**ことが分かっています。
選択肢が増えるほど、不安も増えるのです。

さらに現代社会は、
・成果主義
・同調圧力
・比較文化(SNS
が強く、「間違えないこと」が過剰に求められます。

その結果、
「失敗しない答え」
「怒られない行動」
ばかりを探すようになり、自分の感覚が後回しになります。

でも、哲学者ソクラテスはこう言いました。
「大切なのは、他人からどう見えるかではなく、どう生きるかだ」

世の中は、白か黒かで割り切れるほど単純ではありません。
正解は一つではなく、立場や状況によって変わります。

迷いを減らすカギは「自分の軸」

では、どうすれば他人の言葉に振り回されなくなるのでしょうか。
答えはとてもシンプルです。

自分の軸を持つこと。

軸とは、「こうありたい」という方向性のことです。
完璧である必要はありません。

たとえば、
・誠実でいたい
・人をだまさない
・小さくても挑戦を続けたい

これだけでも立派な軸です。

心理学でも、「価値観がはっきりしている人ほど、ストレスに強い」
という研究結果があります。
判断の基準が自分の中にあるからです。

軸は「考える」より「積み重ね」で育つ

よく「自分探しをしなきゃ」と言われますが、
軸は机の前で考えても、なかなか見つかりません。

SNSで見かける
「会社を辞めて地方移住しました」
「好きなことで生きてます」
という投稿も、最初から自信満々だったわけではありません。

多くの人は、
・小さな違和感に気づく
・小さな行動を試す
・合わないものをやめる

この繰り返しで、少しずつ軸を作っています。

今日できることは、とても小さくていい。
「今日は無理な飲み会を断る」
「本音をノートに書く」
それだけでも、自分を大切にする一歩です。

最後に:正解を探す人生から、納得できる人生へ

今の時代、「正解」は外にあふれています。
でも、納得できる答えは、あなたの中にしかありません。

学歴がなくてもいい。
スキルがなくてもいい。
人脈がなくても大丈夫。

あなたが感じてきた違和感や苦しさは、
これから誰かを照らす光になります。

迷っているということは、
あなたが真剣に生きている証拠です。

焦らなくていい。
比べなくていい。

自分の軸は、静かに、確実に育っていきます。
今日も一歩、あなたのペースで。

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  • この記事を書いた人

上昇亭のりんこ(管理者)

職場に馴染めない、パワハラ遭遇→うつ病 、左遷、頑張っているのに低評価→うつ再発、そして退職勧奨を受け退職。サラリーマンであれば絶対体験したくないことをほぼコンプリートさせていただきました。それでも独りひっそりビジネスで再起を図っています。

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