人のうわさって、つい気になりますよね。
でもね——うわさの多くは「本当のこと」ではありません。
たとえば、「○○さんが悪口を言ってたよ」と聞いても、
その話をした人も、また聞きだったりします。
つまり、「Aさん→Bさん→Cさん→あなた」と何回も伝わるうちに、
話が少しずつ変わってしまうんです。
まるで“伝言ゲーム”みたいに。
うわさがトラブルを生む理由
人はうわさを聞くと、ついそれを信じて「きっとそうだ」と思い込んでしまうことがあります。
でも、その“思い込み”がトラブルのもとになることも多いんです。
心理学では、これを 「先入観(せんにゅうかん)」 や
「バイアス」 と呼びます。
たとえば、
「○○さんは性格が悪いらしい」と聞いたあとに会うと、
本当は普通に優しい人でも「やっぱりそうかも」と思ってしまう。
でもそれは、あなたの心に“フィルター”がかかってしまっただけ。
本当のその人の姿を、見えにくくしてしまうのです。
今の時代は“情報の洪水”
SNSやニュースでは、いろんな情報があふれています。
でも、その中には「フェイクニュース(ウソの情報)」もたくさんあるんです。
たとえば、外国で何か起こったというニュースでも、
実際にその国に行ってみたら、全然違うこともあります。
だから、「聞いた話=本当」と決めつけないで、
「そういう話もあるんだな」と、いったん心にメモしておくくらいで十分です。
自分の感性(かんせい)を大切にしよう
うわさに流されないために大切なのは、
「自分の感じ方」や「考え方」を信じること」 です。
人はみんな、育った環境も、考え方も違います。
だから、他人の意見をそのまま信じるよりも、
「自分はどう感じるか」を基準にしましょう。
もし間違えても、自分で考えたことなら反省できますし、
人のせいにすることもなく、成長のきっかけになります。
うわさを気にしすぎないで
もしあなたのことを変なうわさで言われても、
焦って反論したり、怒ったりしないで大丈夫です。
なぜなら、うわさって本当にすぐ消えるから。
昔から「人のうわさも七十五日」という言葉があります。
これは「うわさなんて、ほっとけば3か月もたたないうちに消えるよ」という意味です。
だから、あなたがやるべきことは、
「自分の大切なことに集中する」ことなんです。
あなたの心の光を守ろう
うわさに心をゆらされるのは、誰でもあります。
でもね、本当のあなたはもっと強くて、もっと光っています。
人の声よりも、あなたの中の 静かな直感(ハートの声) を大切にして。
それが、あなたを正しい方向に導いてくれます。
他人のうわさではなく、自分の感性で生きる。
それが、これからの時代を生き抜くいちばんの力になります。