願望や目標に向かって進んでいると、誰でもふと不安に襲われる瞬間があります。
「本当に大丈夫かな?」
「自分の選択は正しいのかな?」
こうした思いは決しておかしいものではありません。しかし、それに振り回されてしまうと、前に進めなくなることもあります。
一歩離れてみることの大切さ
例えば、テストで解けない問題にずっと向き合って苦しんでいるとします。時間はどんどん過ぎていくのに、その一問に固執してしまい、結果、他の問題に取り組む時間がなくなってしまうこと、ありませんか?
そんなときは、「その問題はいったん後回し」にして、今解けそうな問題から手をつけるというやり方をあなたもときどき使っているはずです。
これは、「無理に答えを出そうとしない」「一歩離れてみる」ことの良い例です。
潜在意識に任せるという視点
「一歩離れる」ということは、意識的な思考から少し手を放し、無意識、すなわち“潜在意識”に任せてみる、という意味でもあります。
心理学的に言えば、私たちの意識には「顕在意識(意識して使える部分)」と「潜在意識(無意識で働く部分)」があります。後者は、私たちが気づかない記憶・経験・パターンをもとに判断や選択に影響を与えるものです。 脳科学を活用したソリューション提供会社NeU(ニュー)+1
たとえば、夜、眠っているときに「いいアイデアが浮かんだ」という経験をしたことはありませんか?それは、顕在意識を離れて、潜在意識が頭の中で整理してくれたからかもしれません。
最近の心理学でも、「手放す(letting go)」ことがストレス軽減や心の健康に役立つしくみとして注目されています。思考や不安にとらわれすぎず、“柔らかに距離を置く”ことを学ぶ方法が、マインドフルネスを使った介入法(Acceptance and Commitment Therapy など)で取り入れられています。 PositivePsychology.com+2cci.health.wa.gov.au+2
また、ネガティブな思考に囚われたまま追いかけ続けるより、いったんその考えを手放して、今この瞬間に意識を戻すほうが、思考の苦しさを減らせる、という報告もあります。 cci.health.wa.gov.au+1
今この瞬間に集中する
では、潜在意識に任せた後、私たちは何をすればいいのか?答えはシンプルです。「今できること」に集中すること。
テストの例で言えば、解けそうな問題から手をつけるように。目標に向かう道のりでも、「今触れられる範囲のタスク」に意識を向けることです。
こうして今の行動を積み重ねていくと、未来の結果は自然に形になっていきます。
一方で、「すべてをコントロールしよう」「結果を先読みしすぎよう」とすると、心は緊張し、力が抜けなくなります。そういうときは、呼吸に戻る、五感に意識を向けるなどのマインドフルネス的な方法で心を柔軟にする訓練も有効です。 cci.health.wa.gov.au+2Mindful+2

Screenshot
ステップでまとめてみよう
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不安や迷いが出てきたら、一歩離れてみる
→ すぐ答えを出そうとせず、視点を変える。 -
潜在意識に任せることを許す
→ 無意識が内側で整理し、アイデアや道筋を見せてくれることも。 -
今できることに集中する
→ 手が届くタスクから片づけていく。 -
心を柔らかくする習慣を持つ
→ 呼吸を意識する、小さなマインドフルネスを取り入れる。
この道を歩むうえで大切なのは、「不安や迷いと戦う」のではなく、それらを受け入れながら、柔軟に歩み続けることです。
あなたの魂には無限の可能性があります。焦らず、自分のペースで。今、できる一歩を積み重ねていきましょう。