いまの時代、「会社にいれば安心」という時代は終わりました。
とくに50代以降の人たちが、突然リストラされるという話は珍しくありません。
これまで一生懸命働いてきたのに、いきなり「おつかれさま」と言われてしまう…。
そんな不安定な社会に、誰もが不安を感じているはずです。
だからこそ、これからは「派手さ」や「見栄」を捨てて、
長くコツコツ続けられる働き方を選ぶことがとても大切になります。
よくSNSなどで、急に稼いだ成功者の話が出てきます。
高級車、ブランド、海外旅行…そういったキラキラした投稿にあこがれる気持ちはわかります。
でも、そういった派手なやり方は、実はとても危険です。
「うまい話」ほど落とし穴があるのです。
むしろ大事なのは、自分らしく、誠実に、誰にも迷惑をかけずに、長く続けられる仕事をすること。
それこそが、これからの時代を生き抜く本当の力になります。
一夜にして得たものは、一夜にして失うこともある
ブッダはこう言いました。
「一夜にして得たものは、一夜にして失うこともある」
また、聖書にはこうあります。
「岩の上に建てられた家は、風が吹いても倒れない」(マタイ7章)
これは、しっかりとした基盤の上に人生を築きなさいという教えです。
さらに、スタンフォード大学の研究では「地味でも毎日続けることが、成功のカギ」だとされています。
研究者B.J.フォッグ博士によると、「小さな習慣」が人生を変える一番の方法だそうです。
つまり、派手な成功よりも、コツコツとした積み重ねが本物の成功だということです。
ある人の例
たとえば、鈴木さん(52歳・元営業職)は、長年勤めた会社を突然リストラされました。
真面目で責任感が強く、部下思いだった鈴木さんにとって、その知らせは青天の霹靂でした。
一時はYouTubeで見かけた「一瞬で月収100万円!」というビジネスに心が揺れました。
でも、ふと我に返ったとき、「そんな派手な世界に、自分は向いていない」と気づいたのです。
そこから鈴木さんは、自宅でできる仕事を探し始めました。
最初に取り組んだのは、クラウドソーシングでの文章作成。
得意な営業経験を活かして、商品の紹介文やブログ記事をコツコツ書くようになりました。
報酬は最初こそ数千円でしたが、「自分で稼いだ」という実感は、何より大きな自信になりました。
半年が経った頃、月に5万円の副収入を得られるようになり、
「自分の力でも、地道にやれば何とかなる」と笑えるようになったのです。
彼の夢は、いつか「会社に頼らなくてもいい生き方」を息子に見せること。
今日も静かな部屋で、パソコンに向かって淡々と仕事を続けています。
結局、地道な行動が勝つ
いまの時代、スピードや派手さよりも、
「安心して、自分らしく、地道に生きる」ことの方がずっと大切です。
見せかけの成功ではなく、「信頼」を積み重ねる働き方。
その先にこそ、ほんとうの豊かさがあります。