信じる前に“確認”する時代
日本では「医者の言うこと=絶対」と信じやすい空気があります。さらに「医者と結婚=すごい」と、人格や相性より肩書きで評価してしまうことも起きがちです。
でも、これから大事なのは肩書きではなく、根拠と専門領域を見て判断する目です。

白衣と権威が“思考停止”を生む理由
私たちの脳は“見た目”に弱いです。白衣を見ると「清潔そう」「ちゃんとしてそう」と感じやすい。実際、医師の服装(白衣など)が患者の信頼やプロらしさの印象に影響するという研究レビューもあります。白衣はときに“説得力を増やすスイッチ”になります。
(bmjopen.bmj.com)
さらに、人は「権威がある人」に従いやすい傾向があります。これを権威の原理と呼びます。肩書きや立場が強いと、内容を確かめる前に「正しそう」と判断してしまいやすいのです。
(nngroup.com)

テレビの“白衣の医者”はなぜ危ういのか
テレビに出る医師は、話が上手で見た目も整っています。そこに白衣が重なると「信頼ポイント」が一気に上がります。
でもテレビは短い時間で分かりやすく言い切る場です。だから、
- だれ向けの話なのか(年齢・体質・持病)
- その人の専門領域なのか
- 根拠は何か(研究なのか経験なのか)
こうした条件が置き去りになりやすいのです。白衣の印象で“丸ごと信じる”と、ここがすっぽ抜けます。
(bmjopen.bmj.com)

肩書きより“根拠と専門”で判断する5つのコツ
「疑う人」になる必要はありません。**“考えたまま信頼する人”**になればいいのです。
- 専門領域を確認する(その話題の専門家か)
- 根拠を聞く(研究?ガイドライン?経験?)
- 前提をそろえる(誰に当てはまる話か)
- 質問していい(丁寧な説明ほど信頼が深まる)
- 迷ったら別の意見も(セカンドオピニオンは技術)
白衣や肩書きは灯りにはなります。でも、歩くのはあなたです。ハンドルまで渡すと、行き先まで他人任せになります。