責任逃れの“すり替え”に気づく
パワハラ加害者がよく使う言葉があります。
それが「君の受け取り方がおかしい」です。
一見、冷静な意見に見えるかもしれません。
でも実はこれ、**責任をあなた側に押しつける“すり替え”**です。
本当に確認すべきなのは、あなたの受け取り方ではなく、
相手の言葉や態度が“攻撃”になっていないか、です。
この手口は、相手の現実感をゆらがせて、
「自分が間違ってるのかも…」と思わせる方向へ持っていきます。
心理学では、こうした操作をガスライティングと呼ぶことがあります。
そして厄介なのが、勇気を出して伝えたあなたが、
なぜか逆に謝らされる“逆転”が起きやすいこと。
でも、ここで覚えておいてください。
おかしいのはあなたの感覚ではなく、そう思わせようとする相手の戦術です。
あなたの心は壊れていません。揺らされているだけです。

現実をねじ曲げる具体例
例えば、上司にこう言われたとします。
「お前の言い方が悪い」「そんなつもりで言ったんじゃない」
「冗談を本気にするな」「みんな我慢してる」
この言葉の共通点は、出来事そのものを曖昧にすることです。
あなたが感じた痛みより、相手の都合が優先されていきます。
さらに怖いのは、繰り返されると心がだんだん混乱すること。
「私が弱いのかな」
「私の考えすぎかも」
「私が謝れば終わるかも」
こうして、相手の理屈が“正解”みたいに見えてくる。
これがガスライティングのやり口です。
火のないところに煙を作り、あなたの中の確信を薄めていく。
そして、あなたが声を上げた瞬間に、相手は言います。
「そんな大ごとにするな」「被害者ぶるな」
ここで“逆転”が起きます。
加害した側が「被害者の顔」をして、
被害を受けた側が「加害者みたい」に扱われる。
これ、あなたのせいじゃありません。
構造がそうなりやすいだけです。

なぜ心が揺れるのか
なぜガスライティングは効いてしまうのでしょう。
理由はシンプルで、**人は基本的に「仲良くしたい」「否定されたくない」**からです。
特に真面目で優しい人ほど、
「自分にも悪いところがあったかも」と考えます。
それは美徳でもあります。けれど、相手が悪用すると毒になります。
相手はあなたの優しさを使って、こう誘導します。
「あなたが変われば丸く収まるよ」
「みんな困ってるよ」
「空気読んで」
つまり、あなたの中の“良心”を押してくるんです。
だから、心が揺れて当然です。あなたが弱いからじゃない。
ここで大事なのは、判断基準を外に戻すことです。
おすすめは、次の3つです。
- 言われた事実をメモする(日時・言葉・状況)
- 信頼できる第三者に確認する(感覚の再点検)
- 「私はどう感じたか」を最優先する(感情は重要なセンサー)
スピリチュアルな言い方をするなら、
あなたの違和感は“魂のアラーム”みたいなものです。
音を消そうとする人がいるだけで、アラームが壊れているわけじゃない。
あなたは、ちゃんと感じ取れている。
だからこそ、ここまで読めているんです。

まとめ
「君の受け取り方がおかしい」は、話し合いの言葉ではなく、
あなたの現実感を揺らす“操作”である場合があります。
もし心がぐらついたら、あなたのせいにしないでください。
あなたの感覚は、あなたを守るために働いています。