数字が示す“静かな非常事態”
日本では「いじめ」、特にネットいじめが増えていて深刻です。
文科省の調査(2021年度/令和3年度)では、学校で認知されたいじめ件数が615,351件と過去最多。さらに、インターネット上のいじめは20,811件と、初めて2万件を超えました。
でも、ここが重要です。
この数字は「見つかった分」だけ。つまり、氷山の一角です。言いにくい、先生に届かない、証拠が残らない——そういう“水面下”はもっと多い。しかもネットは、夜も休日も追いかけてきます。逃げ場が消えるほど、内容は過激になりやすい。
だから私は危機感があります。
「このままの日本で大丈夫か?」と。

エビデンスが語る“増えた理由”
数字が増えたのは、子どもが急に意地悪になったからだけではありません。
文科省の説明では、いじめの定義の理解が広がり、学校側が積極的に認知する動きが進んだこと、そしてコロナ禍から活動が戻り接触機会が増えたことなどが背景にあるとされています。
つまり、「見える化」が進んだ結果でもある。
ただし、ネットいじめは別の怖さがあります。
匿名・拡散・スクショで「消せない」。そして“観客”が増えるほど、加害がエスカレートしやすい。ここが、今後悪化しやすいポイントです。

対策の核心は「戦う」より「離れる」
根本的な対策は、きれいごとではなくこの2つです。
- 学校に行かない(距離を取る)
- 学校・環境を変える(転校・引っ越し等)
「逃げたら負け」じゃありません。
火事の家に戻らないのと同じ。“根性”で消火しようとすると、心が先に焼けます。
でも現実の壁がある。
環境を変えるにはお金も手間もかかる。親が「面倒・無理」と感じ、子どもを通わせる前提で動くと、被害が長引くことがある。これは大人側の判断ミスになり得ます。
できる現実策も置いておきます。
- 証拠を残す(日時・相手・内容、画面保存)
- 学校外の味方を増やす(親戚・地域・相談窓口)
- つらい時は**24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)**も使っていい
- 近くの相談窓口は、こども家庭庁の「相談窓口を探す」も便利です
「助けを呼ぶ」は、勇気の上級技です。ヒーローはだいたい、援軍を呼びます。
まとめ
いじめ、とくにネットいじめは増え、数字は深刻さを示しています。
そして本当に守るべきは「学校に通うこと」より、子どもの心と命です。
戦って折れるより、離れて立て直す。環境を変えるのは“逃げ”ではなく、未来へ向かう転進です。