◆「悪い出来事」は、あなたの願いを叶える“回り道のサイン”です
願望を叶えようと一歩踏み出したのに、なぜか予想外のトラブルが起こる。
仕事が止まったり、人間関係でつまずいたり…。
思わず「え、引き寄せどこ行った?」と空に向かってツッコミたくなる瞬間ってありますよね。
でも、心理学や哲学の視点から見ると、こうした“悪い出来事”は願望実現のプロセスでよく起きる自然な現象なんです。

◆1. なぜ「悪い出来事」が起きるのか?──心理学が示す“変化の揺り戻し”
人は変化を嫌う生き物です。
心理学では“現状維持バイアス”と呼ばれ、今の環境に留まりたがる心のクセです。
新しい願望に向かうとき、心の奥では
「いつも通りの生活に戻りたい…」
という力が働きます。
この時期に起こるトラブルは、しばしば“揺り戻し”として現れます。
行動経済学者のダニエル・カーネマンも「人は損失(変化)を避けようとするとき、合理的でなくなる」と指摘しています。
つまり、願望実現に向かうときほど、
“悪い出来事のように見える変化”が起きやすいのです。

◆2. SNSでも話題の「アンラーニング現象」
最近XやYouTubeでもよく話題になるのが、「アンラーニング」という言葉です。
古い価値観や習慣が壊れる時、いったん“混乱”が起こるという考え方です。
新しい自分になるには
古い自分を手放す必要がある。
でも手放す瞬間って、ちょっと痛いんですよね。
まるで、抜けかけの乳歯みたいにグラグラする時期がある。
その違和感こそが、前進のサインなんです。

◆3. 哲学が教える「逆境の意味」
ギリシャ哲学のストア派は、逆境についてこう語っています。
「障害そのものが、道になる」
願望を邪魔しているように見える出来事が、
実はあなたを“次のステージ”へ押し上げる階段になっている、という考えです。
のりんこさんの読者にも、
「なぜか会社で嫌な人ばかり引き寄せる」
「仕事で想定外の問題が起こる」
そんな悩みが多いと思います。
でも、それは“今の居場所にもう学びがない”というサインかもしれません。
◆4. 私の体験──リストラは“最悪の始まり”ではなく“最高の始まり”だった
昔の私は、独立したいと思いながらも、仕事の忙しさを言い訳に動けませんでした。
「いつか時間ができたら、何か始めよう」
そう言いながら、何年も同じ毎日を繰り返していました。
そんな時、突然リストラの話がきました。
正直、心の底から落ちました。
「願望実現どころか地獄の入口じゃん…」
そう思ったほどです。
でも落ち込みきったある夜、ふと気づいたのです。
“ああ、これは宇宙の後押しなんだ”
“動かない私を無理やり動かすための出来事なんだ”と。
そこから私は初めて本気で動き始め、
ブログを書き、学び、人とつながり、
少しずつ未来が変わりました。
振り返ると、リストラがなければ私は今も同じ場所にいました。
あれは「悪い出来事」ではなく「押し出してくれた風」だったのです。

◆5. 願望実現は“直線”じゃない。むしろ“山道”です
願いが叶うプロセスは、いつも曲がりくねっています。
途中で石につまずくし、雨も降る。
でも、その寄り道ひとつひとつが
あなたの心を強くし、視野を広げ、
“叶う自分”へ近づけてくれます。
SNSでもよく見かけますよね。
「人生が好転する前に、必ず“揺れ”が来る」
という投稿。
あれは本当に真理です。
◆6. まとめ──悪い出来事は「破壊」じゃなく「準備」です
もし今、あなたの身に良くないことが起きているのなら、
それは決して「終わり」のサインではありません。
むしろ、
“あなたの願望を叶えるための、最初の準備”
なのかもしれません。
あなたの世界は、静かに整えられていく。
まるで夜明け前の空が、何も言わずに色づいていくように。
どうか今起きている出来事を、
少しだけ優しい目で受け取ってみてください。
あなたは遠回りしているように見えて、
実はまっすぐ願望に向かっています。
今日もあなたの光は、静かに世界を照らしています。
安心して、進んでください。